家 族 ②
~前回からのつづきです~
私は、アダルトチルドレンで、
母や弟のケアテイカー(世話役)を担っていたようです。
母や弟の相談役になり、家族が一つになるよう懸命に支えてきました。
それは、本来子供がやるべきことではなかったのです。
いつの間にか、自分の感情を抑え、他人に合わせることが普通になっていました。
私の中の子供は泣いてました。
カウンセリングやグループ療法で自分を癒し、
勉強会等で多くのことを学びました。
私は徐々に回復していきました。
それに反して、父との確執はますます深くなっていきました。
怒りにまかせ、何度も真っ向からぶつかりました。
しかし、いくら訴えたところで、父の本質は変わりません。
父は次第に家族から孤立していきました。
傷を負った家族は、気づきや癒しを経験し、
各々の問題を克服し始めました。
そして時は流れ・・・
高齢になった父は病に倒れ
看病のかいなく10年前に他界したのでした。
離婚し実家に身を寄せていた私は、母とともに父を看取りました。
父は、最後に、謝罪と感謝の言葉を母に残し逝ったそうです。
私は、父の死をもって、この手の問題は卒業できたと思ってました。
それが、今度はアスペルガーの夫に悩まされることになるとは・・・
私の根っこは、まだ完全に癒されていないのではないか?
私自身が、こういう人を引き寄せたのでは?
ときどき、そんな思いにかられています。